山形県山形市小白川町、山形大学の近くに店舗を構える駒沢クリーニング。
創業から60年以上。親子二代にわたり、地域の人々の衣類を預かってきたクリーニング店です。
学生や会社員、近隣に暮らす方々など、さまざまなお客様が利用しています。
2026年10月、街のクリーニング名鑑(街クリ)は、駒沢クリーニングを訪問。店主さんに、お店の歴史や日々の仕事、お客様への思いを伺いました。
長年続く集配サービスや、親子二代で受け継いできた仕事への姿勢。
そして、店内で35年もの時間を過ごしてきた2匹の亀。
今回の取材では、地域とともに歩んできたお店ならではのお話を聞くことができました。

この店について|山形大学の近くで地域の衣類を支える
駒沢クリーニングがあるのは、山形市小白川町。
山形大学の近くという立地もあり、学生や会社員、地域に暮らす方々が利用するクリーニング店です。
オレンジ色と緑色の看板が目印の店舗には、受付スペースの奥に作業場が広がっています。
店内には洗浄設備や仕上げ設備が並び、預かった衣類を店舗内で扱う様子を見ることができました。
駒沢クリーニングでは、店舗での受付に加えて、山形市内への集配サービスにも対応しています。
この集配サービスは、先代の頃から続いているもの。
長年にわたり、お客様のもとへ足を運びながら、地域の暮らしを支えてきました。

沿革|元菓子職人の父が始めたクリーニング店
駒沢クリーニングの創業は、今から60年以上前。
お店を始めたのは、現在の店主さんのお父様です。
実は、お父様はもともと菓子職人だったそうです。
転機となったのは、弟さんがクリーニング店に就職したこと。
当時、お父様はこれからの仕事について考え、菓子職人からクリーニング業への転身を決意。
弟さんとともに、クリーニング店を開業しました。
店名の駒沢クリーニングは、先代から受け継がれているもの。駒沢という名字が、そのままお店の名前になっています。
現在の店主さんは、長男として生まれました。
小学校低学年の頃から、周囲に家業を継ぐ存在として育てられてきたそうです。
「長男だから、クリーニング屋をするものだと思っていました」
店主さんは、当時を振り返りながら、そう話してくださいました。
自分が将来クリーニング店を継ぐことに、特別な疑問を持つこともなかったといいます。
幼い頃から身近にあったクリーニングという仕事。
先代が始めたお店は、こうして次の世代へと受け継がれてきました。
設備|店舗内に広がるクリーニングの作業場
駒沢クリーニングの店内には、衣類の洗浄から仕上げまでに使用する、さまざまな設備が並んでいます。
今回の取材では、普段お客様が目にする機会の少ない作業場も見学させていただきました。
作業場には、衣類を洗うための大型の洗浄機や、仕上げに使用するプレス機などが設置されています。
衣類の形状に合わせて使用する仕上げ設備もあり、用途の異なる機械が並んでいました。
また、しみ抜きなどの作業に使用する設備や道具も確認できました。
作業場には、お客様から預かったさまざまな衣類が掛けられています。
ワイシャツやスーツ、上着など、日常生活で着用する衣類を扱うクリーニング店ならではの光景です。
今回、店主さんが白い衣類を手に取り、状態を確認する様子も撮影させていただきました。
一着の衣類を扱う姿を間近で見ることができたのも、直接訪問したからこその経験でした。




クリーニング店では、洗浄だけでなく、衣類の形を整える仕上げ工程も重要です。専用設備やアイロンを使った仕上げについては、プレス仕上げとは?で詳しく解説しています。
街クリ視点|50年以上のお付き合いと、35年前の亀

店主さんに、お店の歴史や仕事への思いを直接伺いました。(街のクリーニング名鑑による取材風景)
今回、駒沢クリーニングを訪問して印象に残ったのは、長年のお客様とのつながりです。
店主さんによると、50年以上のお付き合いになるお客様も少なくないそうです。
おばあちゃんの代から、お父さん、息子さん、そしてお孫さんへ。
家族の世代が変わっても、同じクリーニング店を利用し続けている方々がいます。
クリーニング店は、衣類をきれいにする場所。
けれども、地域に長く続くお店には、それだけではない役割もあるのかもしれません。
家族の成長や暮らしの変化を、長い時間をかけて見守ってきた場所でもあるのだと感じました。
そして、もう一つ。
今回の訪問で、街クリが思わず驚いた出来事がありました。
それは、店内にいた2匹の亀です。


店主さんにお話を伺うと、なんと35年前、お祭りで購入した亀なのだそうです。
当時のお値段は、500円。
「こんなに大きくなるとは思わなかった(笑)」
小さかった亀は、35年という年月を経て、立派な大きさに成長しました。
創業60年以上のお店で、35年間暮らしてきた亀たち。
長年通い続けるお客様と同じように、亀たちもまた、このお店の歴史を一緒に過ごしてきた存在なのかもしれません。
クリーニング店の取材で、こんな出会いがあるとは思っていませんでした。
実際にお店へ足を運ぶからこそ知ることができた、駒沢クリーニングのもう一つの顔です。
店舗の設備や対応内容だけでなく、自分に合ったクリーニング店を選ぶ際のポイントについては、クリーニング店の選び方でも詳しく紹介しています。
店主について|きれいな衣類を着る気持ちよさを伝えたい
店主さんが日々の仕事で大切にしているのは、お客様に気持ちよく衣類を着てもらうことです。
「気持ちよく着てもらえるように」
その思いを大切にしながら、日々の仕事に向き合っています。
取材の中で、店主さんは衣類を清潔に保つことについてもお話ししてくださいました。
かつては、着用した衣類を洗い、きれいな状態で身につけることが当たり前だった。
そんな習慣が、少しずつ変わってきているのではないかと感じているそうです。
だからこそ、改めて伝えたいことがあります。
それは、きれいな衣類を着る気持ちよさ。
清潔な衣類に袖を通したときの心地よさを、もう一度お客様に感じてもらいたい。
そんな思いを聞かせていただきました。
また、仕事以外のお話では、車が好きだという一面も。
現在の愛車は、大人数や荷物を乗せることができるトヨタのヴェルファイア。
そして、次に乗ってみたい車を尋ねると、返ってきた答えはランボルギーニでした。
長年、地域のクリーニング店を守り続ける店主さん。
仕事のお話から車の話題まで、さまざまなお話を聞かせていただいた取材となりました。

料金|主なクリーニング料金
駒沢クリーニングの店頭には、主なクリーニング料金が掲示されています。
2026年10月の訪問時に確認できた料金の一例をご紹介します。
| 品目 | 料金 |
|---|---|
| ワイシャツ | 297円 |
| ポロシャツ | 550円 |
| ズボン | 770円 |
| ネクタイ | 605円 |
| セーター | 705円 |
| カーディガン | 748円 |
| ベスト | 660円 |
| ジャンパー | 1,650円 |
| ダウンジャケット | 3,850円 |
| 学生服上下 | 1,815円〜 |
| 婦人上下 | 1,320円〜 |
| タイトスカート | 660円〜 |
| ヒダスカート | 930円〜 |
| ロングスカート | 825円〜 |
| ワンピース | 1,650円〜 |
| ブラウス | 660円〜 |
※2026年10月の取材時に店頭掲示で確認した料金です。
※衣類の素材や仕様、加工内容などによって料金が異なる場合があります。
※最新の料金や特殊な衣類の取り扱いについては、直接店舗へお問い合わせください。
クリーニング店を選ぶ際は、料金だけでなく、対応できるサービスや相談のしやすさも確認しておきたいポイントです。詳しくは、クリーニング店に相談できることも参考にしてください。
店舗情報|駒沢クリーニング
店名
駒沢クリーニング
所在地
〒990-0021
山形県山形市小白川町1-11-15
電話番号
営業時間
9:00〜19:00
定休日
日曜日
主なサービス
一般衣類のクリーニング、集配サービス
集配対応エリア
山形市内
※集配の対応条件や利用方法については、店舗へ直接お問い合わせください。
▶Googleマップを見る
取材日
2026年10月12日
取材・編集
街のクリーニング名鑑(街クリ)
編集後記|地域のお店には、長い時間の物語がある

(街のクリーニング名鑑による取材風景)
2026年10月11日、山形県クリーニング業生活衛生同業組合で開催された講習会。
その翌日、街クリは駒沢クリーニングを訪問しました。
今回の取材で印象に残ったのは、親子二代で続くお店の歴史と、50年以上にわたるお客様とのお付き合いです。
そして、35年前にお祭りで購入した2匹の亀。
長い年月を重ねてきたお店には、実際に訪ねてみなければわからない物語があります。
クリーニングという仕事を通じて、地域の暮らしに関わり続けてきた駒沢クリーニング。
これからも、きれいな衣類を着る気持ちよさを、地域のお客様へ伝え続けてほしいと思います。
駒沢クリーニング様、このたびはお忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。
街のクリーニング名鑑では、全国各地のクリーニング店を取材し、それぞれのお店が歩んできた歴史や仕事への思いを紹介しています。