あおやぎクリーニング 暁町本店(東京都八王子市)|街のクリーニング名鑑

東京都八王子市暁町にある「あおやぎクリーニング 暁町本店」。

1979年、現在の店主のお父様が開業しました。

現店主が家業に入ったのは1997年。その後2006年に代表となり、現在まで八王子の街でクリーニング店を営んでいます。

長く地域で営業してきた店らしく、お客様の中には、親の代から利用を続け、今では三世代にわたって衣類を預けているご家族もいるそうです。

一方で、最近ではホームページを見て八王子市外や近隣県から訪れる人も。

長年通う地域のお客様と、インターネットをきっかけに初めて訪れるお客様。

その両方から衣類の相談を受けながら、あおやぎクリーニングは仕事を続けています。

東京都八王子市のあおやぎクリーニング暁町本店 外観

1979年、父が始めたクリーニング店を二代目へ

あおやぎクリーニングの始まりは1979年。

先代である店主のお父様が八王子で開業しました。

「あおやぎ」という店名も、名字から。お父様が付けた屋号を現在もそのまま受け継いでいます。

現店主が家業に入ったのは1997年。そして2006年、代表を引き継ぎました。

あおやぎクリーニング店主の表彰状

創業から数えると、まもなく半世紀。

その年月は、単に「長く営業している」というだけではありません。

店主のお話を聞いていると、それを感じさせるのがお客様との関係です。

あおやぎクリーニング暁町本店 店主のアイロン仕上げ

親から子へ、そして孫へ。三世代で利用するお客様も

現在のお客様は、先代の頃から利用している近隣の方が中心です。

中には、親から子、そして孫へと、三世代にわたって利用しているご家族もいるといいます。

クリーニング店にとって、これはちょっと面白いところ。

同じ店に長く通っている間に、預かる洋服も変わっていきます。

仕事着だったものが、子どもの晴れ着になったり。
その子どもが成長し、今度は自分の家族の衣類を持ってきたり。

一着ずつのクリーニングの積み重ねが、いつの間にか家族との長い付き合いになっていきます。

父の代から利用している近隣のお客様を中心に、中には三世代にわたって利用しているご家族もいます。

最近ではホームページを見て遠方から訪れる方や、引っ越したあとも衣替えの時期になると車で来店する方もいるそうです。

東京都八王子市 あおやぎクリーニング暁町本店の受付

長く地域で営業してきた店でありながら、新しいお客様との出会いも少しずつ広がっています。

街のクリーニング店と地域のお客様との関係については、
「地域密着のクリーニング店とは?」でも紹介しています。

近所だけではない。ホームページや口コミを見て訪れる人も

長年のお客様がいる一方、近年は来店のきっかけにも変化があります。

ホームページを見て、遠方から衣類を持ち込む人が増えてきました。

中には山梨県など近隣県から訪れるケースもあるそうです。

また、

「近所のクリーニング店では、いまひとつ満足できなかった」

という理由から、衣替えの時期だけ遠方からまとめて衣類を持ち込む人も。

インターネットだけではありません。

実際に利用した人から、

「仕上がりが良かった」
「シミを落としてもらった」

と聞き、口コミをきっかけに訪れるお客様もいます。

地域で積み重ねてきた仕事が人から人へ伝わる一方、ホームページによって店を知る範囲も広がっています。

あおやぎクリーニング暁町本店のクリーニング設備

「得意」を聞いたら、少し意外な答えが返ってきた

今回、街クリのインタビューでは、

「得意な衣類や素材、相談内容はありますか?」

という質問をしています。

そこで返ってきたのが、こんな答えでした。

「特に得意とかはないのですが、あえて言うなら不得意を無くすように頑張っています」

街クリ編集部としては、この言葉がとても印象に残りました。

「○○専門です」
「○○が得意です」

と強みを打ち出す方法もあります。

でも、あおやぎクリーニングが目指しているのは少し違います。

普段使いのスーツから、大切な思い出の詰まった洋服まで。

できるだけ幅広い相談に向き合えるよう、「できないものを減らしていく」

その考え方は、実際に寄せられている相談にも表れています。

他店で断られた服から、急ぎの仕上げまで

相談内容はさまざまです。

他店でクリーニングを断られてしまった衣類。

急いで仕上げてほしいという依頼。

お気に入りの服に食べ物をこぼしてしまったという相談。

中には、一般的な衣類とは少し違った依頼もあります。

過去には、約50cmほどの見本用の学校制服のクリーニングを依頼されたこともあったそうです。

「これは専門外」と最初から範囲を狭くするのではなく、まず品物を見て、できることを考える。

もちろん、どんな衣類でも必ず対応できるという意味ではありません。

それでも「不得意をなくしていきたい」という言葉からは、相談できる範囲を少しずつ広げてきた店の姿勢が見えてきます。

衣類を丁寧にアイロン仕上げする作業風景

特別な技術の前に、まず基本をきちんと

では、日々のクリーニングで最も大切にしていることは何なのでしょうか。

店主が挙げたのは、派手な技術ではありませんでした。

検品をしっかり行うこと。品質表示を確認すること。

そして、その衣類に適したクリーニング方法を選ぶこと。

いずれもクリーニングの基本です。

しかし、大切な洋服を預かる仕事だからこそ、その「基本」を省かないことが重要になります。

しみ抜きについても、日々技術を学び、新しい技法や薬剤を使用するための道具などは積極的に取り入れているそうです。

基本を守りながら、新しい方法も学ぶ。

これも「不得意をなくしていく」という考え方につながっています。

衣類を預ける際には、気になる汚れやシミ、素材などについて事前に伝えることも大切です。
クリーニングで失敗しないために確認しておきたいこともこちらでもまとめています。

あおやぎクリーニングで行う衣類のしみ抜き作業

作業を止めないために、機械はできるだけ2台体制

店内には、洗浄・乾燥・仕上げなど、クリーニングに必要なさまざまな設備があります。

その中で、あおやぎクリーニングが意識していることがあります。

故障によって作業全体が止まらないよう、可能な機械は2台体制にすること。

洗うための機械、乾燥するための機械、ボイラー、コンプレッサー、仕上げ用の機械など、クリーニング店では多くの設備を使います。

当然、機械である以上、故障する可能性はゼロではありません。

一台が止まったことで、お客様から預かった衣類の作業まで止まってしまう。

そんな事態をできるだけ避けるための備えです。

設置スペースの関係から一台しか置けない設備もありますが、「できる限り作業を止めない」という考え方で環境を整えています。

あおやぎクリーニング暁町本店のクリーニング設備

一着の服には、その人の時間も残っている

あおやぎクリーニングでこれまで扱ってきた衣類の中には、店主の記憶に残っているものがあります。

その一つが、七五三で着用するために持ち込まれたスーツでした。

そのスーツは、新しく購入したものではありません。

親子三代にわたって受け継がれてきた一着でした。

長い年月を経た衣類には、通常の汚れだけではなく、時間の経過による変色などが見られることもあります。

相談を受けたあおやぎクリーニングでは、状態を確認し、クリーニングだけではなく染色補正も行いました。

一着の服をきれいにする。

言葉にすれば、それだけのことかもしれません。

けれど、その服を誰が着て、なぜもう一度着たいと思ったのか。

三世代にわたって受け継がれたスーツには、その家族が過ごしてきた時間も重なっています。


入学したばかりの制服についた外壁塗料

もう一つ、店主が印象に残っているという依頼があります。

高校に入学したばかりの女の子の制服でした。

スカートに付いてしまったのは、一般的な食べこぼしなどではなく、外壁塗料

入学したばかりの制服です。

これから何年も着るはずだった一着だけに、ご本人やご家族にとっても心配な出来事だったことが想像できます。

あおやぎクリーニングでは状態を確認し、処置を行いました。

そして、この話には続きがあります。

それから数年後。

高校を卒業したあと、お母様がお店を訪れた際に、

「あの時はありがとうございました」

と声をかけてくれたそうです。

クリーニング店の仕事は、品物を預かり、仕上げ、お客様へ返したところで一区切りになります。

でも、お客様にとって、その服との生活はそこからも続いていきます。

卒業まで制服を着ることができた。

何年も経ってから、そのことを覚えていてくれた。

店主にとっても、忘れられない仕事の一つになっています。

衣類の状態を確認しながら行うしみ抜き作業

新しいしみ抜き技術や道具も取り入れる

「不得意を無くすように頑張っています」

という店主の言葉。

そのためには、これまでと同じ方法を続けるだけではなく、新しい技術を知ることも必要になります。

あおやぎクリーニングでは、しみ抜きについても日々技術を学び、新しい技法や薬剤、それらを使用するための道具などを取り入れています。

写真に残されている作業風景からも、衣類の状態を確認しながら、一点ずつ手を入れている様子を見ることができます。

あおやぎクリーニングで行うシャツのしみ抜き作業

実際のしみ抜き事例

あおやぎクリーニングから、実際のしみ抜き事例も見せていただきました。

白いTシャツの赤いシミ しみ抜き前後の比較
衣類のシミを処置したしみ抜きビフォーアフター
衣類のシミを処置したしみ抜きビフォーアフター

衣類の状態や素材、シミの種類、付着してからの時間などによって処置方法や結果は異なります。そのため、すべてのシミについて同様の結果を保証するものではありません。

大切な衣類に気になるシミがある場合は、自宅で無理に処置する前に、実物を見てもらい相談するのも一つの方法です。

シミは種類や素材、時間の経過などによって状態が異なります。
しみ抜きについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

個人のお客様だけでなく、法人や団体からの依頼にも対応

あおやぎクリーニングでは、一般家庭の衣類だけではなく、法人や団体からの依頼にも対応しています。

取り扱っているものには、

  • 白衣
  • 事務服
  • 作業着
  • 法被
  • イベント用ジャンパー

など、さまざまな種類があります。

利用方法も、毎週決まった曜日に集配する定期利用から、イベントなどで必要になった際のスポット利用、遠方からの郵送による依頼までさまざまです。

過去には、イベントで使用したTシャツを段ボール5箱、約200枚まとめて依頼されたこともあったそうです。

家庭の衣類を一点ずつ預かる仕事と、法人や団体からまとまった量の衣類を預かる仕事。

量や利用方法は違っても、一着ずつ状態を確認して仕上げるという基本は変わりません。

法人・団体でクリーニングについて相談したい場合も、まずは店舗へ問い合わせてみてください。

あおやぎクリーニング暁町本店のスタッフの作業風景

今後について

便利なサービスも、少しずつ

クリーニングの技術だけでなく、お客様が利用しやすい店であることも大切にしています。

あおやぎクリーニングでは、2022年に営業時間外でも衣類を預けられる「24時間預かりBOX」を導入。現在は暁町本店と西八王子店に設置されています。

京王八王子店については、店舗スペースの関係から現在は設置されていません。

生活スタイルが変われば、クリーニング店に求められるサービスも変わります。一方で、新しい素材や衣類も次々と登場します。

店主は、

「常に衣類に対する情報を得ることができるようにしていきたい」

と話します。

1979年の創業から続いてきたあおやぎクリーニング。昔からのやり方だけにとどまるのではなく、必要な技術や設備、サービスを取り入れながら、これからも地域のお客様にとって利用しやすい店を目指していきます。


街クリ視点|「得意」ではなく「不得意をなくす」

あおやぎクリーニングの取材回答の中で、街クリ編集部が特に印象に残った言葉があります。

それが、

「特に得意とかはないのですが、あえて言うなら不得意を無くすように頑張っています」

という言葉です。

「しみ抜きが得意です」
「高級衣類に強いです」

そんな分かりやすい言葉ではありません。

でも、街のクリーニング店には、毎日いろいろな服が持ち込まれます。

普段使いのスーツもあれば、思い出の詰まった一着もある。

他店で断られた衣類を持ってくる人もいれば、急いで仕上げてほしい人もいる。

山梨県など近隣県から相談に訪れる人もいます。

そして時には、50cmほどの学校制服の見本品という、ちょっと変わった依頼まで。

何が持ち込まれるか分からないからこそ、できることを一つずつ増やしていく。

その姿勢が、あおやぎクリーニングの一つの特徴なのかもしれません。


服の話だけでは終わらない店主です

ここまで仕事の話を中心に紹介してきましたが、最後に少しだけ店主について。

趣味を尋ねたところ、なかなか幅広い回答が返ってきました。

映画鑑賞ではミステリーやSF、時にはホラー。

読書は漫画も多く、本棚には『HUNTER×HUNTER』『呪術廻戦』などさまざまな作品が並びます。

あおやぎクリーニング店主の趣味の本や漫画
あおやぎクリーニング店主が所有する映画DVD

さらにプロレス観戦も好きで、テレビやYouTubeを中心に楽しんでいるそう。

写真に残っていたのは、現地観戦したルチャリブレのチラシです。

店主が現地観戦したルチャリブレのチラシ

休日には、奥様と八王子でランチを楽しむこともあるとのこと。

仕事場では衣類と向き合い、休日には映画、本、プロレス、そして八王子の街へ。

技術や設備だけではなかなか見えてこない、街のクリーニング店の「人」の部分です。


店主からお客様へ

最後に、店主からいただいた言葉をそのまま紹介します。

「八王子で創業し、八王子のお客様に成長させていただきました。今後も地域の皆様のお役に立てるクリーニング店を目指して頑張っていきます。」

1979年、先代が八王子で開業したあおやぎクリーニング。

1997年に現店主が家業に入り、2006年に代表を引き継ぎました。

親の代から通うお客様。

三世代にわたって利用するご家族。

引っ越したあとも、衣替えの時期になるとわざわざ車で来店するお客様。

ホームページを見て遠方から相談に訪れる人。

長く続く店には、長く続いてきた理由があります。

その答えは、大きな言葉ではなく、

一着ずつ確認すること。
できる限り対応すること。
そして、不得意を一つずつなくしていくこと。

そんな日々の仕事の積み重ねの中にあるのかもしれません。

あおやぎクリーニング店主、青柳秀明さん

料金表

あおやぎクリーニング暁町本店のクリーニング料金表

※料金は掲載時点の情報です。品物の素材・状態・加工などによって料金が異なる場合があります。
最新の料金や詳しい内容は店舗へ直接ご確認ください。

あおやぎクリーニング 暁町本店|店舗情報

店名
あおやぎクリーニング 暁町本店

住所
〒192-0043
東京都八王子市暁町1-12-12

電話番号
042-626-9029

営業時間
平日 8:00〜19:00
日曜・祝日 10:00〜18:00

定休日
木曜日
※営業時間・定休日は変更になる場合があります。来店前に最新情報をご確認ください。

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